豊洲市場だけではない、身近な立石駅北口地区の総合庁舎整備事業のブラックボックスにも注目ください。
総合庁舎整備事業は、最初から、実質、整備費が一番高い立石駅北口地区の再開発ビルに移転ありきの結論で進められていたと疑わざるを得ません。
葛飾区総合庁舎整備基本構想(平成26年10月)資料から
整備コスト | 現庁舎敷地 | 青戸平和公園 | 立石駅北口地区 |
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公表価格 | ③ 約240億円 | ① 約275億円 | ② 約264億円 |
公園移転関係費 | 71億円(認可後は不要) | ||
③ は非公表価格 | ② 約240億円 | ③ 約204億円 | ① 約264億円 |
立石駅北口地区市街地再開発準備組合の資料より
3.コストが一番安く、便利な青戸平和公園が新庁舎の移転先にベター
葛飾区の基本構想で整備コストは、現庁舎約240億円、青戸平和公園約275億円、立石駅北口地区約264億円と青戸が一番高い案としたが、東京都に都市公園の現庁舎跡地へ移転を認めてもらえれば、公園移転関係費71億円の計上は不要になり、差し引けば青戸は約204億円、一番安い案になります。区は青戸を一番高く見せ続け、近隣に同じ規模の公園用地が必要と無理を言い続け、実質、一番高い立石駅北口地区の結論ありきと疑わざるを得ません。なお、私は青戸平和公園がベストとは思っていませんが、立石駅北口地区の再開発ビルへ庁舎を移転するよりはベターと考えます。
青戸平和公園の平和祈念の施設などは、建替え後も新庁舎敷地内(青戸)に残すか、それとも、都市公園の移転先の現庁舎跡地(立石)に移設するのか、検討します。
立石駅北口地区の総合庁舎整備事業は、以前の計画では、総事業費は約518億円、区の整備コストは約264億円、この内、区が買う保留床取得費は約242億円。東西棟を入替え後の新計画では約728億円、区の整備コストならびに取得費は未公表、区の負担が分からずに事業を進めるのはおかしい。
総事業費 | 区の整備コスト | 左記の内、保留床取得費 | 備考 | |
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変更前 | 約518億円 | 約264億円 | 約242億円 | 取得保留床面積=必要面積-権利床面積 |
変更後 | 約728億円 | ? | ? | 同上 |
保留床取得費などを算出するには、市街地再開発事業計画地内に区が所有する資産(土地など)を査定し、権利床面積として評価は、どのくらいになるのか試算する必要があります。しかし、区は所有資産の査定は必要ないと言っています。区の所有資産は、区民の皆さまの資産でもあります。
参考資料
エアポートタウン高砂構想
羽田空港と成田空港に直結している高砂駅周辺の市街地再開発事業に空港関係の産業や宿舎などを誘致するエアポートタウン高砂構想を掲げます。東京都・京成電鉄、イトーヨーカドー、地域住民の皆さま、葛飾区と連携して高砂地区に空港関連産業などが集積するまちづくり、葛飾区を活性化します。
参考サイト:
成田と羽田をつなぐ「都心直結線」は必要か(東洋経済)